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タイへ移住のために貯金はいくら必要か?

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将来的にタイへ移住したいと考えている方にとって、移住にはどれくらいの費用がかかるのか、貯金がいくらあれば安心して生活できるのかという点は、知っておきたい内容ではないかと思います。
生活にかかる金額はその生活レベルによって異なるかもしれませんが、今回はタイへ移住する為には貯金はいくら必要なのかという内容についてお話ししていきます。

タイ移住にかかる初期費用

まずは移住にかかる初期費用についてです。
タイへ移住するまでの行程でお金がかかるシチュエーションとそれぞれの金額の概要は以下の通り。

  • タイ行きの航空券の取得:約5万円前後(航空会社やシーズンにより異なる)
  • 長期滞在用ビザの申請:約7,000円~(ビザの種類により異なる) ※下記で詳しく解説しています。
  • タイでの新居を探す期間ホテルに住む(スタンダードクラス):1泊5,000円前後
  • タイで部屋を借りる:家賃+デポジット2か月分=家賃3か月分
  • 現地の携帯電話の契約(SIMの購入):約1,650円(500バーツ前後)
  • 現地インターネットの契約:約2,700円(800バーツ前後)
  • 生活必需品の購入:約1万円(3,000バーツ前後)

2020年10月現在はコロナウイルスの影響で、これらに+αでPCR検査やタイ到着後の14日間の隔離、コロナウイルスの治療にも適応している保険の加入等の行程が追加されています。
その他にも海外旅行保険への加入や、日本のテレビが見られるケーブルテレビの契約、タイの運転免許の取得と車の購入など人によって必要な行程があるかとは思いますが、どんな方にも当てはまるであろう行程は以上です。
最もお金がかかるのは家の契約ですが、日本のように高額な敷金礼金が無いので気軽に引っ越しが出来るイメージです。
また、最近ではオンラインで内見~契約までを済ませてしまい、タイへ訪れた初日から新居に住めるよう手配してくれる不動産会社も増えているようです。
その際は予約金を支払っておくだけなので、新居探しのホテル代が不要になります。

タイに移住後の生活費

次にタイでの生活費についてまとめてみます。
人にもよりますが、単身で移住した場合の平均的な生活費は以下の通りです。

  • 家賃(スクンビット周辺1ベッドルーム)約30,000バーツ(約10万円)
  • 食費:約10,000バーツ(約3万3,000円)
  • 光熱費:約1,500バーツ(約5,000円)
  • 通信費(携帯+インターネット):約1,300バーツ(約4,300円)

その他交際費やゴルフなどの娯楽に使う費用も加味しても、月の生活費は5~6万バーツ(約20万円前後)でお釣りが来るくらいと思っていて良いでしょう。
この金額はもちろん家賃や生活水準によって異なります。物価の安いタイですが、バンコクに限れば食費は日本とあまり差が無い印象。したがって日本食や有名レストランなどでの食事を頻繁に行う生活スタイルであればもっとお金がかかりますし、逆に住むところを限定し、自炊やタイ料理中心の方であれば10,000バーツを下回る事も可能です。

タイ移住費と生活費から計算する必要貯金額

ではタイに移住する為には一体いくらの貯金が必要なのでしょうか。
タイでの生活スタイルによっても異なりますので、以下の2つのパターンでそれぞれいくら必要かご説明します。

  • 就労ビザを取得してタイで収入を得る
  • その他の長期滞在ビザを取得してタイでの収入が無い

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就労ビザを取得してタイで収入を得る

移住後に現地採用としてタイで働く事が決まっている場合は、初期費用と1か月分の生活費分の貯金があれば問題ないでしょう。
上記でご紹介した金額を大まかに計算すると、約50万円ほどですので、想定外の出費を考えても60~70万円ほどあれば十分です。
タイに来てから仕事を探す場合は仕事が決まるまでの生活費やビザの再取得などの資金が必要になりますので、少なくとも100万円くらいあった方が安心できるでしょう。

タイに渡航前にお仕事を探すこともできますので、移住をする前にお仕事を見つけられた方が安心かもしれません。

その他の長期滞在ビザを取得してタイでの収入が無い

移住後は働かずにのんびりと楽しもうと思っている場合は、滞在予定期間分の預金が必要となります。
予定期間が1年の場合だと、最初の1か月にかかる50万円+11か月分の生活費ですので、最低でも270万円程。余裕を持って300万円あれば不自由のない生活を送る事が出来るでしょう。
年金や投資などで日本での副収入がある場合は、タイでも現金を引き出せるデビットカードやクレジットカードの海外キャッシングサービスが利用できるよう移住前に準備しておくことをおすすめします。

海外でキャッシングサービスが利用できるサービスといっても特別なものを用意する必要はありません。
皆様がもっているクレジットカードやデビットカードに、「VISA」や「Master」といったマークがはいっていれば、大抵のATMからお金を引き出し、病院などでも支払いをすることができます。
ただ、普段日本ではキャッシングサービスを利用されない方は、事前に暗証番号は日本で確認をしてきた方が良いかもしれません。
あいまいに覚えていた暗証番号で、何度かトライした結果、カードがロック‥‥となってしまうと、日本の金融機関に連絡し、本人確認…と手続きが大変になってしまいます。

タイの生活費以外に準備しておきたい資金

最後に生活費以外に準備しておきたい資金についてお話しします。

エリートビザ資金 or リタイアメントビザ用預金

タイ 移住 ビザ

リタイヤメントビザVSエリートカード

就労せずにタイに移住する場合は、現状「エリートビザ」または「リタイアメントビザ」の2択が候補となります。

これらはビザ取得を取得するためには、一定額の資金が必要となりますので、その準備もしておかなければなりません。

エリートビザ
エリートビザを取得する場合は、まずタイランドエリートの会員になる必要があります。
タイランドエリートの会費は最短の5年間で50万バーツ(約170万円)最長の20年間で200万バーツ(約660万円)となります。

リタイアメントビザ
リタイアメントビザを取得する場合は、タイの銀行口座に80万バーツ(約270万円)の預金を3か月以上しておく必要があります。
こちらは取得後に使っても問題ありませんが、ビザ更新の際には40万バーツ(約135万円)の預金が残っている必要があります。
その他ビザ取得の費用として2,000バーツ(約7,000円)が必要です。

リタイヤメントビザとエリートカードビザの比較は下記をご参照ください。

万が一の場合の資金

万が一の資金として考えられるのは病気や怪我で診察をしたり、入院をしてしまったりと言った点です。
これらは海外旅行保険や日本の健康保険などに加入しておけばカバーできるのですが、入院や手術の場合は、キャッシュレスでの対応ができないものが多いです。
したがって、一旦はご自身でお支払いいただくためのまとまった現金が必要になります。
仮に日本語対応可能な私立病院に入院をした場合、1泊1万バーツ(約3万3,000円)前後となり、1週間入院すると、部屋代だけで7万バーツ(約23万円)もの料金がかかります。
それに診察料や手術費用などが上乗せされるので、軽く数十万バーツの費用はかかり、それらを一括で支払わなければなりません。
入院するような大きな怪我や病気にかかる可能性は少ないかもしれませんが、もしもの時の為に50~100万円くらいは余分に持っている方が安心です。

入院やケガに対しては事前に海外旅行保険にはいっておくことで、出費のリスクを回避することもできます。
おすすめの海外旅行保険は下記にまとめてあります。

まとめ

今回はタイ移住の際に必要な貯金額についてお話しする為に、移住の際の初期費用や生活費などを詳しくご紹介しました。
ご自身の生活スタイルによってもっと必要かそうでないかという違いはありますが、生活に慣れないうちは何かとお金がかかるものです。
「これくらいで足りるだろうな。」とご自身が考える預金額よりも少し多めに持っておいた方が安心で快適なタイ移住生活を送る事が出来るでしょう。