バンコクのインターナショナルスクールのご紹介とメリット・デメリット
英語の重要性が増す世の中、お子様をインターナショナルスクールに通わせることをお考えになるご家族も増えてきたのではないでしょうか。ただ、日本のインターナショナルスクールは学費も高く、なかなか敷居が高くなっています。東南アジアのバンコクにではいかがでしょうか。
バンコクに駐在されているご家族でも、昔はバンコクの日本人学校へ通わせるのが一般的だったのですが、最近ではお子様をインターナショナルスクールへ通わせるご家庭も増えています。そこで今回はバンコクの「インターナショナルスクール」についてのご紹介と、そのメリット・デメリットについてまとめてみました。
そもそもインターナショナルスクールってどんな学校?
インターナショナルスクールとは、主にその国に住む外国人が通う学校で、共通語として英語が使われることが一般的です。
バンコクには100校以上のインターナショナルスクールがあると言われていて、その中で「アメリカ系」や「イギリス系」など細かく分かれています。
外国人だけでなく、バンコクに住む富裕層の子供達も増えており、校内はグローバルな環境になっています。
学校によってカリキュラムや学費等は異なりますが、授業の一環で日本語教育などの外国語教育に力を入れているスクールや、アメリカなどのハイレベルな大学を目指す高度教育をウリにしているスクールなど、その特色は様々です。
インターナショナルスクールのメリット
まずはインターナショナルスクールのメリットについてご紹介していきます。
- 英語が上達する
- 他国へスライドした際に対応しやすい
- 受験の際に帰国子女枠での受験が狙える
- 異なる文化の友達ができるので広い視野や考え方が身につく
- プレゼンテーションやプログラミングなど、日本の学校では習得し辛いスキルを小さなころから身に付けられる
個人差やスクールの特色によって差はありますが、主にこのようなメリットがあります。
幼いころからインターナショナルスクールへ通わせることで、グローバルな視点で物事を考えられる子に育つことが期待できます。
バンコクだけでなく他国への赴任の可能性も考えられる方や、任期が長くなる可能性が高い方にとっては特にメリットが大きいと言えるでしょう。
インターナショナルスクールのデメリット
次にインターナショナルスクールのデメリットについてご紹介します。
- 日本語を勉強する時間が短くなり、日本語特有の曖昧な表現の理解力が乏しくなる
- 「みんなと一緒が良い」という日本特有の風潮が苦手になる可能性がある
- 保護者会や連絡事項なども全て英語なので、両親の英語力も必須となる
- 子供の転入時期によっては英語環境についていけなくなる可能性がある
- 日本帰国後英語が抜け落ちる可能性がある
- 学費が高い
こちらも個人差はありますが、概ね以上のような感じです。
諸外国から見て日本は考え方や風潮が独特なので、インターナショナルスクールでの環境が普通だと刷り込まれたお子様が日本に帰国した場合は、その違いに苦労される可能性が高いです。
また、日本語の授業を受けられるにしても、授業時間数は週に数時間程度のものとなりますので、漢字の読み書きや文章読解能力などを同世代の日本人のお子様と同レベルまで持っていくには自宅や塾で別途学習する必要があるでしょう。
タイのインターナショナルスクールから有名どころをご紹介
ここからは、100校以上あるインターナショナルスクールの中から、比較的有名なインターナショナルスクールをご紹介してみたいと思います。
学力重視 NISTインターナショナルスクール
生徒の学力レベルは最も高いと評されるNISTインターナショナルスクール。卒業生の多くはタイ国外の一流大学に進学する割合が高く、日本人で日本に帰国した生徒も、一橋大学や慶応大学に進学する生徒が多いそうです。学費は年齢にもよりますが、200万円弱から350万円ほどとなっています。
- NISTインターナショナルスクール https://www.nist.ac.th/
人気のアメリカンスクール
ブリティッシュ系に比べ比較的のびのびとした校風の学校が多いアメリカンスクール。下記のような学校が、学力水準も高く、人気とされている学校になっています。
- ・アメリカンスクール・スクール・オブ・バンコク http://www.asb.ac.th/
- ・インターナショナルスクール・バンコク http://www.isb.ac.th/default_jp.aspx
- ・ルアムルディー・インターナショナルスクール http://www.rism.ac.th/ris_web/index.html
アメリカン・スクール・オブ・バンコクは日本人の生徒の割合も30%程度と、日本人のご家族では有名な学校となっています。最高学年のGrades12でも35万バーツ、約120万円程度と日本のインターナショナルスクールに比べると、安価な水準になっているかと思います。
人気のブリティッシュスクール
ブリティッシュスクールは、アメリカンスクールに比べると、お子様が小さなときから、詰め込み式ともいえるような勉強量が多い傾向にあります。
- バンコク・パタナ・スクール https://www.patana.ac.th/
- セント・アンドリュース・インターナショナルスクール http://www.nordangliaeducation.com/our-schools/bangkok
学費が安いバンコクのインターナショナルスクール
バンコクの一番学費が安いクラスのインターナショナルスクールはどの程度の学費になるのでしょうか。学費が安いインターナショナルスクールとなると、年間15万バーツから20万バーツぐらいのところもあります。日本円で50~70万円ぐらいの水準となります。
そのぐらいの学費でインターナショナルスクールに通わせることができるなら!と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、中にはタイ人のお子様ばかりで、授業以外はほぼタイ語…といった学校もあったりしますので、事前の見学や、体験入学は必須になります。先生も数百万円の学校はイギリス人やアメリカ人といったネイティブの先生が教えていますが、こちらはタイ人の英語の上手な先生が先生だったりしますので、人によってはタイ語訛りの英語だった…なんてこともあったりします。
まとめ
これまでインターナショナルスクールについてご紹介していきましたが、インターナショナルスクールと日本人学校ではどちらがおすすめなのかは、ご家庭の環境やお仕事の兼ね合い、お子様の年齢もあるので一概にどちらが良いとは言いかねます。保護者同士のコミュニケーションや学校からの連絡もほぼ英語となりますので、自分自身が英語はさっぱりわからないといった場合はお子様の為に再度英語を勉強し直す覚悟も必要です。
また、学校により設定されている学年が異なるため、何歳から何歳はこの学校、そのあとはこの学校と、将来のことまで考えて、学校を選定する必要もあります。特にブリティッシュ系のインターナショナルスクールは、日本の中学2年生ぐらいの年から選択科目が入り、将来の大学進学や、職業まで意識した、学習科目選択を迫られるケースもあります。
私自身、子供の学校選びには失敗したかな…と思う経験があります。インターナショナルスクールに通わせるだけでは、日本語・英語を流暢に話し、外国人の友達もいっぱいいるといった夢のような国際人に育てることはできません。親自身、かなりの努力と我慢も必要な局面も増えてくると思いますので、インターナショナルスクールに通わせることを決意される前には十分に検討をされた上で、選んで頂ければと思います。