【タイ移住体験インタビュー】タイで飲食店を8店舗経営
今回はタイに移住し、バンコク、シラチャで飲食店を8店簿経営するに至ったOさんにお話を伺いました。
タイにきてどれくらいたつのでしょうか。
タイに来たのは8年ほど前になります。妻との離婚を機に、傷心旅行と思ってタイに来たことがきっかけで、居心地も良く、そのままタイに住みついております。
タイに8年も住んでいる、タイの魅力を教えてください。
たまたま傷心旅行に来てそのまま住み続けているため、タイの魅力と考えたことはあまりなかったのですが、日本人が多いことで、日本人でもビジネスを展開できる環境があるため、8年も住んでいることができているのかもしれません。
たまたま傷心旅行が別の国に行っていれば、その国に住んでいたかもしれません。
タイに住んでみてタイでの生活いかがでしょうか。
現在では飲食店を8店舗経営しており、仕事の環境からもタイ以外に住むという生活は考えられません。繰り返しにはなりますが、日本人が多く住んでいるため、日本食レストランといった日本人向けのサービスでも、事業として成立しやすいため、日本人が海外でビジネスをしたいと思った時には、1つの候補になる国だと思っています。
また、仕事の環境も衣食住どれも満足して暮らしています。やっぱりタイ料理は日本人でも美味しく食べられることは、長く住んでいることができる大きな理由かもしれません。
収入はどれぐらいあるのでしょうか。
事業の売上によるので、毎月変動するので何とも言えませんが、日本でサラリーマンをやっているよりは多くの収入を得ることができていると思います。とはいえ、3月以降、コロナの影響で外国人のタイへの渡航が原則、禁止になって以降、厳しい状態が続いていますが、在住駐在員は多くは減っていないため、何とかやりくりしております。
いつものタイでの1日を教えてください。
飲食店経営という職種柄、仕事は夕方からが一番忙しくなります。基本的には各店舗に店長他、スタッフを配置しているため、自分がいなくとも、お店の営業はまわることになっていますが、やはり8店舗もあると、毎日のようにどこかの店舗でトラブルが発生するため、それの火消しが主な仕事でしょうか。
また、日々、9店舗目、10店舗目の開店用地は探しているため、夕方までの時間は、物件視察や新しい仕入先の開拓につかっています。
休みは毎日が休みのような、毎日が仕事なような充実した毎日を送らせてもらっています。
タイでの食事はどうされているのでしょうか。
もともと日本にいるときから、朝食は食べないことが多い生活を送っていました。お昼は日によりますが、取引先の方と食べることもありますし、一人の場合は屋台などで簡単に済ませてしまうこともあります。
夜は自分のお店にお客様をお呼びして食べることが一番多いでしょうか。新しいお店が開くと、視察をかねてほかのお店に食べに行くこともあります。
タイでの生活費について教えてもらえますか。
おそらく、ほかのタイに住まれている日本人の方よりは、多くのお金を使ってしまっていると思います。夜は食事が仕事といったところもありますため、夜の食費は比較的かさんでいます。1日3000バーツ、1万円ぐらいは使っているでしょうか。
家賃は簡単なサービス付きのサービスアパートメントに住んでいまして、掃除や洗濯といったサービス込みで10万円程度のところに住んでいます。普通の駐在員の方が住むような豪勢なサービスアパートメントではなく、少し郊外のものを選ぶことで、多少節約はしているつもりです。
ビザはどうされているのですか?
ビザは自分で経営する会社から、就労ビザを発行しています。就労ビザを発行するには、資本金の要件や、タイ人の雇用要件といったものもあるのですが、当然、飲食店開店にあたり投資もしましたし、常にスタッフもいるため、ビザのための特別な投資や雇用をすることなく、自身の事業をする中で、自然と就労ビザを申請できる状態が作れています。
まだ毎年更新をしなければいけないのが、手間といえば手間ですが、そこもスタッフが申請手続等手伝ってくれるため、大きな苦労はありません。
日本の社会保険などはどうされたのでしょうか。
本格的に移住をすることを決めた際、一度日本に戻り、住民票は転出の手続きを行いました。日本の健康保険にも加入せず、年金も任意加入となったため、現在は支払いをしておりません。タイでは自分の会社の従業員として働くこととしているため、タイの社会保険(医療保険、労災保険のようなもの)には加入することができています。本当は保険額を考えると、本当に重大なけがや病気をしたときにはカバーしきれないため、何か考えないといけないなと思いながら、そのままにしてしまっています。
この先タイにはどれぐらい滞在されるお気持ちですか?
おそらく一生タイにいるのだろうなと思っています。すべての事業がダメになっても、日本で就職できるような年でもないですし、また新しい事業を興して何とか暮らしているのだろうと思っています。
最後に、タイで新しく挑戦したいことはありますか?
常に9店舗目、10店舗目の開店機会は探しており、現在の事業を拡大していくことが当面の目標になります。タイ人を雇用して事業をまわすということを考えると、店舗のオペレーションを定型化・システム化していくことが必要になります。定型化・システム化をうまくすることができれば、多店舗展開も比較的スムーズにできるのではと思っています。が、現状どこかのお店で大小、何らかのトラブルが毎日起こるような状態ですので、まだまだ目指すような定型化・システム化はできていないと思っています。
また、現在作ってきた飲食店開店のノウハウを、これからタイで事業をしたいという方に伝えていくような事業も展開できればと考えております。