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「戦場にかける橋」の舞台カンチャナブリ観光 行き方・見どころ徹底ガイド

タイに数ある観光地の中でもどちらかというと地味であまり人気のないカンチャナブリ。
SNS映えスポットがあるわけでもなく、美しい海や有名な寺院、お洒落なカフェがあるわけでもないので、日帰りで観光可能と言っても短い旅程の中では除外されてしまわれがちです。
しかし実はカンチャナブリは見どころ満載の素敵な観光地なのです!
ということで今回はバンコク近郊の隠れた名所「カンチャナブリ」についてご紹介していきます。

 

カンチャナブリってどんなところ?

カンチャナブリはバンコクから西側へ約140㎞の場所にある街です。
緑の多い長閑な田舎の街であるカンチャナブリには、映画「戦場にかける橋」の舞台となった鉄道が今でも走っている事が有名です。
第二次世界大戦の際にイギリス軍がミャンマー(当時のビルマ)へ物資を運ぶ際にタイへ協力を要請し、クウェー・ヤイ川(当時のメークロン川)に急ピッチで橋をかけさせたという歴史があり、その際に約15万人もの死者を出したと言われています。
橋の建設には当時の連合軍も関わっていて、犠牲者の中には日本人の姿もあったようです。また、当時の日本軍は地元のタイ人達や捕虜たちを厳しい環境に置き、虐待を行っていたという記録があり、我々日本人が学校では教えてもらえないような日本の側面を知ることが出来る貴重な場所でもあります。
カンチャナブリの郊外へ行くと、緑豊かな美しい滝なども拝むことが出来るので、歴史的建造物以外にも多くの見どころがあります。

 

カンチャナブリの行き方

カンチャナブリへの行き方は、以下の4種類です。

  • バス
  • 鉄道
  • タクシーまたはGrab
  • 現地ツアー

それぞれの行き方について詳しくご説明しますね!

バス

バスで行く場合はバンコク南バスターミナル駅からカンチャナブリ行きのバスが出ています。
バンコク南バスターミナルは最寄りの駅が無い為、結局タクシーで行かなければいけない点がネックです。
一番近い電車の駅はMRTのBang Khun Non駅で、そこからタクシーを利用して30分程となります。
バスの運賃は片道110バーツで、所要時間は2時間~2時間半程です。

鉄道

鉄道で訪れる場合は国鉄トンブリー駅から乗車となり、国鉄トンブリー駅はMRTのBang Khun Non駅から徒歩10分程度の距離です。
運賃は100バーツで、所要時間は約2時間半です。
トンブリー駅からカンチャナブリ行きの鉄道はそのまま乗っているとカンチャナブリの観光名所を通る事ができますので、カンチャナブリに着いてから鉄道に乗ろうと考えている方はバンコクからそのまま乗って行けば効率が良いかもしれません。

タクシーまたはGrab

コスパが悪いのであまりお勧めはしませんが、タクシーやGrabでも行けない事はないです。
Grabアプリで調べたところ、バンコク中心部からカンチャナブリまでは片道約1,300バーツ程+高速代となります。距離が遠くメーターでは行きたがらないので交渉に苦労しそうです。

タクシーを使うのであれば、現地での移動も含め1日ハイヤーでお願いするのが良いかもしれません。車の大きさ、グレードにもよりますが、1日3000‐5000バーツぐらいが相場となります。

現地ツアー

旅費を抑えて旅をしたい方は鉄道やバスを使うことでかなり安い運賃で移動ができますが、バスターミナルも鉄道の駅も中心地から少し離れていてアクセスが悪いので、移動にかかる時間とエネルギーは結構なものではないかと思います。
どうしても自力で行きたいというこだわりが無いのであれば、現地ツアーを利用するのがおすすめです。
中心地からの往復送迎にランチや現地での鉄道の乗車などもついて2,500バーツ前後なので、タクシーで行くよりも安く済みます。

 

カンチャナブリの見どころ

カンチャナブリー 戦場にかける橋

カンチャナブリの見どころは概ね市内中心部に固まっていますが、時間がある方は1泊して郊外にも足を運ぶことをおすすめします。

主な見どころは以下の4か所です。

  • クウェー川鉄橋
  • チョンカイの切り通し
  • アルヒル浅道橋
  • エラワンの滝

以上4か所について詳しくご紹介していきます。

クウェー川鉄橋

カンチャナブリ観光のハイライトとも言えるクウェー川鉄橋は、映画「戦場にかける橋」の舞台となったとても有名な橋です。
この鉄橋は第二次世界大戦の際に旧日本軍が敷設したとされており、日本人だけでなく連合軍や地元のタイ人労働者などの多くの犠牲者の基に完成した残酷な歴史のある橋でもあります。
現在もタイとミャンマーを繋ぐ泰緬鉄道(たいめんてつどう)の一部がこの鉄橋を走っていて、バンコクから鉄道で訪れた際にカンチャナブリ駅で下車せずにナムトック駅まで行けば、この鉄橋を通ることが出来ます。
鉄橋の上を歩いて観光する事も可能で、周辺には戦争の歴史を記録した資料館や犠牲者追悼の慰霊碑などもありますので、併せて巡ると良いでしょう。

チョンカイの切り通し

カンチャナブリ観光では泰緬鉄道の乗車がマストとも言えるのですが、鉄道の中から観光できるおすすめスポットとしてチョンカイの切り通しがあります。
こちらは車両が岩の側面すれすれを通るスリル満点のスポットです。
日本ではあり得ない場所を走り抜ける列車のスリルを体験できるのはタイならではと言えるでしょう。
鉄道に乗車の際は窓際の席をキープする事をお忘れなく!

アルヒル浅道橋

カンチャナブリー アルヒル浅道橋

アルヒル浅道橋も、泰緬鉄道を通って訪れるスポットです。
この橋も第二次世界大戦中に連合軍で作られた橋の一つなのですが、岩山の側面にかかっていて、風が吹けば落ちてしまうのではないかというスリルを味わえます。
同時にクウェー・ノイ川の上から緑豊かな絶景を味わうことが出来、泰緬鉄道の路線の中でも最も美しいスポットではないかと思います。
アルヒル桟道橋は線路内を歩くこともできますので、終点のナムトック駅まで行かずに近くのタムクラセー駅で下車して、橋からの絶景を歩きながら写真に収めるのもおすすめです。

エラワンの滝

カンチャナブリ エラワンの滝

上記の3か所は市内中心部で、鉄道に乗りながら満喫できるスポットでしたが、カンチャナブリ郊外の観光スポットで最もおすすめエラワンの滝もご紹介しておきますね。
エラワンの滝はエラワン国立公園内にある滝で、タイで最も美しい滝として有名です。
滝はレベル1~7まであり、実際に水着を着て泳いだり、岩肌を滑る天然滑り台や、沢山いるドクターフィッシュに足の角質を食べてもらったりと、そこらのプールより楽しむ事が出来ると思います。
こちらは日帰りの旅程だと少し厳しいので、一泊して2日目の朝から訪れるといいでしょう。

タイガーテンプルは閉鎖中なので要注意!

郊外のマップを見ていると、虎と戯れることが出来るタイガーテンプルも近くにあるようです。
こちらはお寺の中にトラがたくさんいる事が日本のテレビ番組でも紹介され知名度の高い観光スポットだったのですが、虎の密売に関わっていた事がわかり、現在は閉鎖となってしまいました。
マップには今も出てきますが、知らずに訪れないよう注意しましょう。

 

観光時の注意点

カンチャナブリの見どころなどがわかったところで、次は観光の際の注意点についてご紹介します。

暑さ・寒さ対策をしっかりと!

カンチャナブリの中心地は観光地化していますが、バンコクのようにエアコンの効いたお店は少ないです。旅程では日中歩き回ることが多いかと思いますので、暑さ対策と水分補給は徹底しましょう。
また、ツアーやバスで訪れる際は移動車の中が寒すぎる場合があるので長袖の羽織物を一枚持って行くことをおすすめします。
個人的には寒い時に羽織れて、熱い時の日よけにも使える大判ストールがベストだと思います。

動きやすい服装で訪れて!

カンチャナブリ観光ではツアーで訪れた場合でも線路や砂利道など足場の悪い場所を歩く機会が多く、エラワンの滝まで足を運ぶ予定なら歩く量もかなり増えます。
スニーカーなどの動きやすい靴、サンダルならアウトドア用のしっかりしたものなどを履いていきましょう。

まとめ

今回は戦場にかける橋の舞台であるカンチャナブリについてご紹介しました。
バンコク近郊の他の観光地に比べると距離が遠く、少し労力がかかりますが、一泊しても楽しめる程見どころ満載の素敵な場所です。
映画の舞台に立ち歴史に思いを馳せるもよし、鉄道からのスリルを楽しむもよし、滝で泳いで暑さをしのぐもよしと、一人でもご家族でも楽しめる観光地ですので、週末近場でどこかへ行こうと計画中の方は候補の一つに加えてみてはいかがでしょうか。