タイ料理の定番、青パパイヤのサラダ 【ソムタム】のレシピ
タイ料理の定番、 そしてタイの家庭料理の代表的な料理の一つと言えば青いパパイヤを使ったサラダ、ソムタムがとても有名です。これはタイの東北地方イサーン地方の料理としても大変有名です。
路上で作り売られている屋台から食堂、フードコートやレストランなどどこでも気軽に食べられるタイの定番料理です。
朝になるとゴッゴッゴッゴッという低い音が聞こえてくる事があります。これはタイの人がクロックという木や石でできた臼とサークと呼ばれる棒を使ってソムタムを作っている音です。リズミカルに打ち付けられる音を聞いてるとソムタムを食べたくなってくるから不思議です。
女性に大人気のソムタム
そしてソムタムは美意識が高いタイ女子にもとても人気です。
ダイエットや美肌効果が高いと言われています。その理由はパパイン酵素と呼ばれる強いタンパク質分解酵素が青いパパイヤに含まれているからです。このパパイン酵素はパパイヤが完熟するにつれどんどん失われてしまいますが青いパパイヤには沢山含まれているそうです。パパイン酵素はタンパク質だけではなく脂肪や糖分をも分解する働きを持ちます。更に、食物繊維や葉酸、ビタミンC にカロテノイド、カルシウムにカリウム、鉄分といった栄養素が含まれています。
さて、このソムタム実は様々な種類があります。
- ソムタムタイ 『ส้มตำไทย』
一番ポピュラーでクセがなく食べやすいソムタムタイ。ソムタム、と注文すると大体このソムタムが出てきます。 - ソムタムカイケム 『ส้มตำไข่เค็ม』
このソムタムにはカイケムという塩漬けされたゆで卵が入っていて塩っぱさが味のアクセントになって美味しいです。 - ソムタムプーパラー 『ส้มตำปูปลาร้』
こちらは塩漬けされたカニ(プー)と魚を塩と米麹で発酵させたパラーと呼ばれる調味料が入っています。匂いが独特なので好き嫌いが分かれますがイサーンでは定番なソムタムです。ソムタムの汁が黒めです。 - ソムタムトート『ส้มตำทอดดส้มตำทอด』
ソムタムを揚げた珍しい一品です。
ソムタムには材料に青いパパイヤを使うのが主流ですがマンゴーやトウモロコシ、ニンジンやキュウリ、シーフードやざぼんと呼ばれる大きな柑橘系の果物を使って作ることもあります。
青いパパイヤが手に入らない場合、身近にある野菜や果物で代用して是非色んなソムタムを楽しんでみてください。
ソムタムの材料と作り方
さてそれではソムタム(ソムタムタイ)のレシピを紹介します。
【ソムタムの作り方】
材料(1人分)
- 青いパパイヤ 80g
- ニンジン 30g
- トマト 1/2個またはミニトマト3個
- インゲン 3本
- 干しエビ 大さじ1-2
- ライム 1/2個(レモンの場合は1/4個)
- 唐辛子 お好みで
- ニンニク 1片
- ナンプラー 大さじ1
- 砂糖 小さじ1(あればココナッツシュガー)
作り方
- 青パパイヤとニンジンはそれぞれ千切りにします。
インゲンは長さが3㎝になるように切ります。
トマトは乱切りにします。 - クロックに(なければすり鉢で代用可)ニンニク、唐辛子、ピーナッツ半量を入れサーク(麺棒で代用可)でトントン押し潰します。
- 砂糖とナンプラーを入れ味が混ざるように混ぜ合わせます。ここにライムを搾り入れます。
- 青パパイヤ、ニンジン、インゲン、トマト、干しエビ、を入れサークでトントン軽く押し潰しながら味を馴染ませます。
全体が混ざるように下から上にと混ぜます。 - お皿に盛り付け残ったピーナッツを上にかけたら完成です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。青いパパイヤがなくても色んな食材で代用できるのが嬉しいですね。トウモロコシのソムタムは甘みもあり子供にも人気です。唐辛子は辛いのが苦手な方は入れずに、ピリ辛が好きなら1本程度、タイの方は10本も入れたりするそうです。
ソムタムに合う組み合わせは炭火焼のチキン、ガイヤーンともち米が一番です。このセットで食べるのが定番ですがその他には、日本の素麺に似たカノムチンと呼ばれる麺と合わせて食べることもあります。ソムタムスワという名前です。日本の素麺は小麦粉から作られていますがカノムチンは米粉から作られています。こちらは日本の素麺で代用しても美味しいので是非試してみてください。