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バンコクから行ける世界遺産アユタヤ遺跡|行き方・見どころ徹底ガイド

タイにある5つの世界遺産の中で最も知名度が高いアユタヤ遺跡は旅行者に人気の観光スポットです。
バンコクから比較的近く日帰りでも訪れやすい為、短期間の旅行でもスケジュールに組み込みやすい点が人気の理由のひとつです。
今回は世界遺産・アユタヤ遺跡について詳しくご紹介していきます。

 

アユタヤ遺跡ってどんなところ?

アユタヤ遺跡はバンコクの北部、アユタヤ県にあるアユタヤ王朝時代の遺跡群です。
アユタヤ王朝は1351~1767年のおよそ400年の間、タイの中心として繁栄した王朝で、ナライ王の時代にはミャンマー・カンボジア・ラオスの一部を領有するほどの勢力を持っていました。
チャオプラヤー川に面していて農業に適した地形から貿易業が盛んで、そこから得た利益でたくさんの寺院を建てたそうです。
歴史的には比較的新しい遺跡にもかかわらず遺跡の至る所が瓦礫の山になっているのは、アユタヤ王朝陥落の要因となったミャンマー(ビルマ軍)からの攻撃が原因です。
戦いに勝利したビルマ軍の兵士たちが、その証として寺院や仏像を破壊した為、今ではほとんどの寺院が廃寺となっており、周辺には頭の無い仏像が今でも並んでいます。

 

アユタヤ遺跡の行き方

アユタヤ遺跡への行き方は、以下の4種類です。

  • 列車
  • ロットゥー(ミニバス)
  • タクシーまたはGrab
  • 現地ツアー

それぞれの行き方について詳しくご説明しますね!

列車

列車で行く場合はファランポーン駅からアユタヤ行きの列車に乗ることが出来ます。
1日の本数が多い為事前予約が必要なく、運賃が15バーツ~と安いのが魅力です。
所要時間はおよそ1時間40分で、他の交通機関に比べると少し時間がかかりますが、レトロな列車の旅はノスタルジックなアユタヤ旅行にぴったりです。
料金はあまり高くないため、できれば2等級あたりの少し良い席に座っていくと、快適に外の景色を眺めながらアユタヤまで移動することができます。

ロットゥー(ミニバス)

10人乗りの小さなバス「ロットゥー」を使ってアユタヤへ行く場合は、BTSモーチット駅付近のモーチットミニバスステーションから出発となります。
BTSのモーチット駅から歩くと1時間くらいかかってしまうので、ミニバスステーションまでは駅からタクシーで行くのがおすすめです。
ロットゥーの運賃は70バーツで、所要時間は交通状況により異なりますがおよそ1時間~1時間半ほどです。
行き帰りが通勤ラッシュに被ってしまうと、渋滞に巻き込まれる可能性が高いので、行き帰りの時間帯には注意が必要です。

タクシーまたはGrab

バンコクからタクシーまたはGrabを利用する場合、所要時間はおよそ1時間半で、料金は高速代込みで1,500バーツ前後です。
バスや列車に比べると遥かに高いですが、ストレスが少なく、かつ滞在先から効率的に移動ができます。
しかし周辺エリアは流しのタクシーがほぼいないエリアですので、Grabも捕まえにくい可能性があります。行きのタクシーと交渉して帰るまで待っていてもらうか、そのままタクシーを使って観光してしまうのも一つの方法です。

現地ツアー

一番ストレスなく行くことが出来るのは日帰りツアーです。
人気のアユタヤ観光ツアーは安いものだと半日で2,000バーツくらいからあり、水上マーケットやワットパクナムなど人気の観光地と一緒に巡るツアーや、チャオプラヤー川を北上するクルーズ船で行くツアーなどバリエーションが豊かです。
移動や交渉のストレスがない上に日本語ガイド付きという安心感もあります。

 

アユタヤ遺跡の見どころ

アユタヤ遺跡は複数の遺跡が集まっている遺跡群ですので、全てをじっくり見て巡るには1日では足りません。

そんな大きな遺跡群の中でも絶対に訪れるべき名所は以下の4つです。

  • ワット・マハタート(ワット・プラ・マハタート)
  • ワット・プラシー・サンペット
  • ワット・ロカヤスタ
  • ワット・ヤイチャイモンコン

以上4つの遺跡について詳しくご紹介していきます。

ワット・マハタート(ワット・プラ・マハタート)

菩薩樹に包まれた仏頭を拝むことが出来るワット・マハタート。
その印象的な写真はガイドブックやインターネットなどで一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
アユタヤ遺跡内には頭の無い仏像や、逆に頭だけが放置されたままになっている仏像などはいくつかあるのですが、木の根に覆われた仏頭を拝めるのはタイだけでなく世界中でみてもワット・マハタートのみではないかと言われています。
神聖なものですので、直接触れたり指をさして写真を撮るのはNGです。撮影の際は仏頭よりも頭が低くなるよう屈むのがお約束。

ワット・プラシー・サンペット

ワット・プラシー・サンペット

ワット・プラシー・サンペットはアユタヤ王朝の3人の王の遺骨が納められている遺跡で、アユタヤ遺跡群の中でも最も重要な遺跡のひとつです。
アユタヤ王朝初代王の時代に宮殿として建てられたワット・プラシー・サンペットは、次の王であるトライローカナートの時代からは王専用の仏教儀式の場として使われていました。
遺跡の中央にある3つの大きな仏塔にはトライローカナート王とその兄であるボーロマラーチャーティラート3世、そしてラーマボディー2世の3人の遺骨が納められています。
他の遺跡に比べて破損が少なく、漆喰も当時のまま残っている貴重な遺跡です。

ワット・ロカヤスタ

ワット・ロカヤスタ

アユタヤ遺跡の中で最も大きな涅槃仏を拝むことができるのがワット・ロカヤスタです。
ワット(タイ語でお寺)という名前が付いていながらも、周辺は瓦礫交じりの空き地になっていて、この涅槃仏だけがポツリと寝そべっています。
元々は敷地内に本堂などの仏教施設があったのですが、ほぼ全てビルマ軍に壊されてしまったため、現在はこの涅槃仏のみ残っているとの事です。
歴史的な背景を知ると、荒れた瓦礫交じりの空き地を背に寝そべるこの涅槃仏がどこか物悲し気に見えてくる事でしょう。

ワット・ヤイチャイモンコン

ワット・ヤイチャイモンコン

ワット・ヤイチャイモンコンは、初代王ラーマボディー1世がスリランカ(セイロン)の仏教留学から帰ってきた僧侶たちの為に作ったお寺で、アユタヤ遺跡の中で最も古く歴史のある寺院です。
アユタヤ王朝の寺院はビルマ軍によりほぼ全てを破壊されてしまったのですが、このワット・ヤイチャイモンコンは寺院の集まるエリアからは少し離れていた為、破壊を免れたのだそうです。
寺院内には頭の残った仏像も多く、そのどれもが綺麗に管理されている事から、敗戦後も地元の方々が大切に守ってきたことがよくわかります。
敷地内の白い涅槃仏の足の裏にコインを貼り付けることが出来れば願いが叶うという言い伝えがあり、アユタヤ随一のパワースポットとしても有名です。

時間があればエレファントキャンプもおすすめ!

アユタヤ エレファントキャンプ-1536x864_R

遺跡巡りが終わって時間があれば、せっかくなのでエレファントキャンプにも訪れてみましょう。
アユタヤで象乗り体験が出来るのは2か所あるのですが、一つは少し場所が離れているので、遺跡巡りの後に行きやすいのは「アユタヤ・エレファントキャンプ」です。
タイ旅行の定番とも言える象乗り体験が出来るだけでなく、餌やりやトラとの写真撮影も可能ですので、観光の思い出に立ち寄ってみる価値ありです。

 

観光時の注意点

アユタヤ遺跡の見どころなどがわかったところで、次は観光の際の注意点についてご紹介します。

暑さ・寒さ対策をしっかりと!

アユタヤはバンコクよりも暑い場合が多く、遺跡群周辺はエアコンの効いた涼しいお店なども少ないです。
観光の際は熱中症にならないように水分とミネラルの補給を徹底し、帽子やタオルなど日よけになるものを必ず持って行きましょう。
また、行き帰りのロットゥーやツアーバスなどはエアコンが効きすぎて寒い傾向にありますので、サッと1枚羽織れる長袖のシャツやパーカーなどがあると重宝するでしょう。

遺跡内でNGな服装に注意!

アユタヤ遺跡はそのほとんどが廃寺となってはいますが、歴史ある仏教建築ですので、観光時の服装には注意しましょう。
以下に好ましくない服装をまとめました。

  • タンクトップやキャミソールなど、袖のないトップス
  • 膝の見える短パンやミニスカート
  • スキニーフィットのボトムスやレギンスなど脚のラインがわかりやすいもの
  • ダメージ加工の入っているジーンズ(フリンジはOK)

服装チェック自体はバンコクの寺院に比べると緩いので、神経質になる必要はありませんが、最低限のマナーとして知っておくことをおすすめします。

 

まとめ

今回はバンコクから行ける世界遺産「アユタヤ遺跡」についてご紹介しました。
敗戦という悲しい歴史のあるアユタヤ遺跡は、何も知らずに訪れても遺跡の凄さとどこか哀愁漂う物悲しさを感じる不思議な空気感のある遺跡なのですが、その歴史を知ってから訪れる事で、その良さを更に実感できるのではないかと思います。
半日~日帰りで楽しめるので、週末に思い付きで訪れる事もできるのが魅力の一つでもあります。
あなたもアユタヤ遺跡観光で、アユタヤ王朝の繁栄から陥落までの歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。