バンコク鉄板寺院 涅槃寺(ワットポー)のご紹介
何度行っても新たな魅力を発見できる、微笑みの国タイ。タイを訪れた際は、必ずといってもいいほど足を運ぶ首都バンコク。年間約2,000万人が訪れ、今後ますますの発展が期待されています。穏やかな笑顔と情熱あふれるバンコクの観光地を、
ご紹介していきます。
その中でもバンコクの観光名所の1つといえば、「寺院」。
数ある寺院の中でも、3大寺院としてワットポー、ワットプラケオ、ワットアルンが有名です。今回はその中の1つワットポーについてご紹介させて頂きます。大きな寝大仏は必見です!
◆涅槃寺(ワット・ポー)の見どころ
タイマッサージの総本山 ワット・ポー
タイは国民の94%が仏教徒で、独自の仏教文化と厚い信仰心を持っており、首都バンコクでは、人々の暮らしの中で信仰を感じることができます。
バンコク市内には多くの寺院が点在しますが、今回ご紹介する「ワット・ポー」は、「ワット・プラケオ」、「ワット・アルン」と並んでバンコク3大仏教寺院のひとつで、観光客が必ずといってもいいほど訪れる鉄板の観光地です。
アユタヤ時代から続くワット・ポーは、ラーマ3世によって建立され、東洋医学に基づくタイマッサージの総本山となっており、敷地内にてタイ古式マッサージを受けることもできます。
ワット・ポーのハイライト 寝釈迦仏
ワット・ポーのハイライトである寝釈迦仏は、釈迦が悟りを開き涅槃に入る様子を表したもので、写真に納まりきれないほど大きく、全長46m、高さ12mの黄金の寝釈迦仏が安置されています。全身が金箔で覆われ、つやつやと光り輝いており、肘をついて頭を支え大きな体を横たえています。
その巨大な足裏には、バラモン教から生まれた仏教の世界観を表す108の図が螺鈿(らでん)細工で描かれています。須弥山図、捧げ物、神々など108の絵が描かれており、これらの絵は人々に幸福をもたらすといわれています。写真撮影のコツですが、寝釈迦仏の足元から撮影すればなんとか全体像を撮影できます。
寝釈迦仏の足の方から裏に回ると、煩悩を捨て去るための108の壺が設置されています。その壺に小銭を順番に入れていき、108あると言われる煩悩を捨て去っていきます。小銭を持ち合わせていない方も両替ができるので安心です。20バーツと25サタン硬貨が入ったカップを交換します。サタンというのは、日本円でいうと銭と同じような感覚で通貨単位の一つです。
ずらっと並んだ壺にコインを入れ終えた先を見上げると、寝釈迦仏の後頭部を見る事ができます。こんな体験ができるのもワット・ポーならではです。
二重の回廊に囲まれた敷地
また、ワット・ポーの敷地内には寝釈迦仏寺院とは別に、本堂に釈迦像が鎮座しています。ブロンズ製ですが金箔が施されており、豪華絢爛に光り輝いています。ラーマ1世がチャオプラヤー川西岸にあったワット・サラシーナの本堂から移したもので、台座にはラーマ1世の遺骨が納められています。ここは観光客が少なく、各地からお参りをされる方々の姿が多く見られ、
荘厳で厳粛な雰囲気が漂っています。
ワット・ポーは二重の回廊に囲まれた敷地となっており、それぞれの回廊に様々な仏像か配置されています。内回廊には約150体の仏像、外回廊には244体の仏像が設置されています。ラーマ1世の時代に持ち込まれたものや、熱心な信者からの寄贈されたものが多く、立像と座像とに分かれ展示されています。よく見ないと違いが分からないかもしれませんが、少しづつ異なる仏像の表情と立姿を、一度に鑑賞できるのはここだけかもしれません。世界各国の国旗も飾られており、各国からの信者を迎え受け入れようとする暖かい世界観も見て取れます。
ワット・ポーの敷地内には、高さ42mの4つの色鮮やかな仏塔が建っています。チャクリー王朝歴代の王の遺骨が納められていると言われており、緑色がラーマ1世、白色がラーマ2世、黄色がラーマ3世、青色がラーマ4世を表現しています。それぞれの違いを見比べてみるのも見どころの一つです。
最後に、寺院見学の際は服装に注意してください。寺院は敬意を払う神聖な場所であり、仏教施設内で肌を露出することは厳禁です。寺院によっては入場時に服装のチェックを受けることもあります。基本は長袖、長ズボンを着用してください。サンダルも肌も露出することになりますので、避けてください。場所によっては腰巻などのレンタルもあります。
◆ワット・ポー基本情報
- 正式名称(英称)/Wat Pho
- 住所/2 Sanamchai Road, Grand Palace Subdistrict, Pranakorn District, Bangkok
- 営業時間/8:30~18:30(定休日無し)
- 拝観料/200THB チケット売り場でチケットと交換。ミネラルウォーターの引き換え券が付いてきます。
※身長120㎝以下の子供は無料 - アクセス/最寄り駅は、地下鉄(MRT)フアラポーン駅。タクシーにて約5㎞。
エクスプレスボートでター・ティアン船着場から徒歩にてすぐ。
3大寺院のワットアルン、ワットプラケオについては以下の記事で詳しくご紹介しています。