【タイ移住体験インタビュー】タイで子育てをしたい|子供3人と家族でタイに移住
今回はタイにご家族で移住し、タイで子育てをされていらっしゃるSさんにお話しをお伺い致しました。
タイにはいつからお住まいなのでしょうか。
2015年に旦那と子供3人の家族で移住してきているので、約5年になります。子供はいまは7才、11才、14才になり、タイの私立学校に通わせています。旦那は電気技師の仕事をタイでしております。
なぜタイに移住されることになったのでしょうか。
タイにはもともと学生時代に旅行にきたときから、皆さん楽しそうに暮らしているという雰囲気やタイ料理も大好きでした。子供ができてから、旅行にきた際、タイ人の方々がとても子供に優しく接してくれたことをきっかけに、タイで子供を育てたいという気持ちが強くなり、3人目が2才なったときに移住に踏み切りました。
旦那さんはタイへの移住について、反対されなかったのでしょうか。
当然?、反対されました。子供3人と仕事もなく、言葉も通じない国で生活するなんて、考えられないと。それでも、私が「子供と私だけでも移住する!」と押し切った形で、旦那も渋々ついてきてくれました。今ではこちらの生活も気に入っているようです。
タイで子育てをしたいと思ったところをもう少し詳しく教えてください。
子供は誰の子供でもかわいい、優しくしてあげないとといった雰囲気が国民性としてあるのでしょうか。日本で子供3人と電車で出かけたときに、席を譲ってもらった経験はないのですが、タイでは小さな子供をつれていると、電車やバスで席を譲ってくれる方が多いです。
また、外食をしたときには、レストランのスタッフ全員で可愛がってくれて、抱っこして遊んでくれたりします。日本ではレストランで子供が泣いたりすると、周りに迷惑をかけているようで、後ろめたい気持ちになるのですが、こっちだとスタッフも隣の席のお客さんも一緒になってあやしてくれることもあり、タイの皆さんに一緒に育ててもらっているような気分になります。
タイに来て子育てで苦労するところはありますか?
下の2人は小さい時からタイに住んでいるため、タイ語も普通にしゃべることができ、タイ語の授業にもついていっているようなので、大きな問題は感じていませんが、長女があまりタイ語が上手ではなく、学校の授業についていけていないようなので、ちょっと心配しています。現在、中学2年と、そろそろ高校進学も考えないといけないタイミングになってきているため、そのままタイの私立で進学させるか、日本語教育が受けられる学校に切り替えるべきかと悩んでいるところです。
学校からのお手紙がタイ語なのも大変ですが、Google翻訳などを使いながら読むことができるので苦労するといったほどではないかもしれません。
あとは病気やケガについては、今まで大きな事故にあったことなどはないのですが、現在、医療保険にはいっていないこともあり、ちょっと心配をしています。医療保険がないことだけでなく、英語や日本語が通じる病院となると、私立病院となってしまい、そもそも日本の医療費と比べても高くついてしまうことがあり、先日も娘が1泊入院をしただけで、7万円を超える請求になってしまったこともありました。
コロナの影響で長らく自宅から出ることができない時期がありましたが、お子様いかがお過ごしだったのでしょうか。
学校も休みだったので、ずっと家にいました。タイにきて、もう1つ日本と違うところは、子供を友達と遊びに行かせることができる公園のようなところがないことでしょうか。治安は悪くないとはいえ、子供だけで出かけさせるのも心配ですし、近所の児童公園みたいなところもほとんどないんです。そのため、すごく大きな変化、苦労はなく、自宅で引きこもり生活を家族で送っていました。
タイでの食事はどうされているのでしょうか。
子供もタイ料理も大好きなため、タイ料理と和食と、自炊して食べることが多いです。お買い物は、日本人が良く使っているフジスーパーなどを使うと高くついてしまうので、地元のマーケットにお買い物に行くことが多いです。お肉なんかは意外とマーケットの方が、スーパーで買うものに比べて新鮮なものが手にはいるかもしれません。
タイでの生活費はどの程度になるのでしょうか。
旦那の給与は10万バーツいかないぐらいなので、そんなに贅沢はできないですが、家族5人で十分暮らしていくことができています。家は日本人が多いスクンヴィットエリアのエリアではないところで、14,000バーツで70平米の2Bedルームに住んでいます。食費も地元マーケットでのお買い物、自炊なのであまりお金はかかっていません。学校も私立とはいえ、2学期制で12000バーツ(約4万円)/学期となっています。
最後に一言おねがいいたします。
子供も最初は帰りたいっていっていたけど、5年もたつとすっかりタイの生活に慣れてきた様子です。おばあちゃんに会いたい、暑いのは嫌だといったことを言う時もありますが、日本に住みたいとは思っていないようです。
旦那、子供もタイを気に入ってくれているので、わたしも日中時間があるときには、タイ語の勉強をもっと頑張っていきたいと思っています。