タイ移住のデメリットは? 実際にタイに移住した日本人に聞いてみた
タイへ移住する計画を立てている人の多くは、良い面だけでなく悪い面も知っておきたいと考えるでしょう。
しかし、多くの媒体では良い面ばかりが取り上げられて、悪い面が見えてこないのが現実。
今回はタイへ移住する際のデメリットについて、実際にタイに移住した日本人の方のお話しをまとめ、その中でも多かった4つの意見をご紹介しようと思います。
タイへ移住の4つのデメリット
実際にタイに移住した日本人の方から挙がったデメリットで多かった意見は以下の4点です。
- 思った以上に英語が通じない
- スーパーの品質管理がずさん
- 空気が汚い
- タイ人のルーズさが合わない
それではこれらのデメリットについて詳しくお話ししていきますね。
タイ移住のデメリット ~思った以上に英語が通じない~
移住後、最も驚く点と不便に感じる点がこちらの「思った以上に英語が通じない」という点でしょう。
タイは日本よりも英語を話せる人が多いという話も聞きますし、旅行で何度か来た時にはホテルやタクシーの運転手さんなどと英語でやり取りしたはずです。
その経験があったからこそ、英語が少し話せれば問題ないと考えている方も多いかもしれませんが、タイで英語が話せる方は観光地や繁華街の店員さんなど、外国人旅行者の多いエリアの方くらいです。
実際の生活圏にいるコンビニの店員さんやバイクタクシーの運転手さん、コンドミニアムの管理事務所のスタッフなどの多くは英語が話せない方が多いです。
しかも聞き取れないと「ハァッ??」と顔をしかめられて最初のうちはとても傷つきます…。(これはタイの方々の癖で、別にイラついている訳でも何でもないそうです。)
また、英語が話せる方でもタイ訛りが酷く、上手く聞き取れないという事もよく起こります。
以下はタイ訛りの例となりますが、どう考えても同じ英語とはわからないものもあります。
(英語)Hilton Hotel→(日本語)ヒルトンホテル→(タイ英語)ヒントンホテル
(英語)Change→ (日本語)チェンジ→(タイ英語)シェンジ
タイになれていないときに、道を説明するの大変だしと思い、ヒルトンなら、どのタクシー運転手でも知っているだろうと予約。
なかなか通じず、Google Mapを片手に、右・左と指さしでたどりつくと、「おー ヒントン!」 ちょっとショックな出来事でした。
タイ移住のデメリット ~スーパーの品質管理がずさん~
二つ目のデメリットは生活に直結するスーパーの話です。
日本のスーパーには消費期限の切れた食材が置かれている事なんてありえないですし、腐った野菜が店頭に並んでいる事もまずありません。
しかし、日本の感覚で確認せずに商品を手に取って家で開けてみると、強烈な腐敗臭がしたり、パックになっている野菜の隠れている部分が腐ってダメになってしまっているなんて事が起こり得ます。
注意してみると、見切り品の割引シールが付いている商品の賞味期限が昨日の日付だったりする事もあるくらいです。
これらの事例はタイにある日系スーパーでも起こっている事なので、恐らく日本人とタイ人の感覚の違いが根底にあるのだろうと思います。
また、新鮮な野菜でも日本にあるような傷一つない綺麗な野菜ではなく、傷の多いものも目立ちます。普通に食べられるので問題は無いのですが、そのような事が気になる方にとってはデメリットと感じてしまう点と言えるでしょう。
タイ移住のデメリット ~空気が汚い~
タイの大気汚染は年々酷くなっていて、特に乾季と呼ばれる雨の少ない時期にはPM2.5が社会問題になっています。酷い日には空が霞み、霧のようになってしまう程です。
コロナ以前から、雨が少ない季節になると、バンコクではマスクを着用するのが一般的でした。
幼稚園・小学校にお子様を通わせている方は、大気汚染の酷い日にはお外での授業が中止になってしまうという事もよくあるようです。
多くのタイ人や在住の外国人は空気の悪い日にはマスクをして外出していますが、それも炎天下の中では大変キツイ。
この大気汚染は工場や車から出る排気が原因で、それを改善する為に、黒煙をまき散らして走る路線バスを使用禁止にしたり、大気汚染が酷い日が続いた場合は一部の工場に休業要請を出したりと政府も様々な対策を行っていますが、毎年同じことの繰り返しで改善される兆しが見えません。
タイ移住のデメリット ~タイ人のルーズさが合わない~
最後はタイ人のパーソナリティについてです。
タイ人全てに当てはまるわけではありませんが、タイ人は細かい事は気にしない方が多い傾向にあります。タイ人が良く使う言葉の1つが「マイペンライ」=「大丈夫!」です。
例えば「あと15分で着く」と言ったら1時間後に来たとか、レストランのテーブルはごみをぱっと床に落とすだけで次のお客さんを案内してしまうとか、コンビニの店員はお客さんが並んでいても楽しそうにおしゃべりしながら働いているとか。
数えるとキリがないですが、多くのたとえ話を色々な人から伺います。そんなときに、さらに、店員から「マイペンライ!」と言われてしまうと、どうしてもイライラしてしまう日本人も少なくありません。
これは日本とタイのサービスレベルの違いですとか、小さなころから刷り込まれてきた感覚の違いですので、タイの人たちが悪いという訳ではないのですが、やはり感覚が違いすぎてそのルーズさにイライラしてしまう方は多いようです。
たまに関わるくらいなら我慢できるのですが、一緒に働くタイ人がこのタイプの方だと合わない所が気になってストレスが溜まってしまうでしょう。
まとめ
今回はタイへ移住のデメリットについて、多かった意見を4つご紹介しました。
やはりどれだけ過ごしやすいと言っても日本のようにノンストレスで生活するのは難しく、不便に思う点も出てくるでしょう。
長くタイに住んでいるとこれらの点は慣れてしまったり、自身で気を付けるようになってくるのですが、どうしても環境が合わず早々に日本へ帰国してしまう人もいらっしゃいます。
実際にデメリットの部分に触れてみる事で大丈夫かどうか判断するのが最も適切な方法ではないかと思いますので、移住後に後悔しない為にも移住前には一旦1か月程度の長期滞在でタイへ訪れてみる事をおすすめします。
当然、タイへの移住は悪いことばかりではありません。タイに移住される場合には、このようなデメリットも頭におき、やっぱりか~と思うような、広い心意気で移住されると、もっとタイでの生活が楽しくなると思います。