タイに家を買うならどこ? バンコクからビーチリゾートまで住宅価格をレポートします!
タイに住む・投資することを考えると、首都バンコクの高級コンドミニアムから海辺のリゾートで販売されている別荘まで、タイの不動産市場には多様な物件が存在します。今回はバンコクだけでなく、そのほかの都市、リゾート地での不動産価格についてみていきたいと思います。
外国人が名義を取得できるのはコンドミニアムのみ
まず最初にお伝えしておきたい点があります。以下では各都市での購入価格の目安をご案内していきますが、外国人が購入しご自身の名義で登記をすることができる物件タイプは、コンドミニアムのみとなっています。
土地や土地付き別荘(ヴィラ)は、タイ人のみが所有することが許されているため、外国人が購入してもご自身の名義で登記することはできません。
どうしても土地や土地付き別荘を購入したいという場合には、タイ法人設立の設立や、リース、名義貸しといった方法をとることになるのですが、購入に比べて複雑なスキームとなりますので、必ず専門家にご相談されるようにしてください。
当サイトでも、そのようなご相談に対応することが可能ですので、気になる方はお問い合わせ頂ければと思います。
世界中の人が訪れる街、バンコク
2019年には5年連続で、バンコクは世界の人々が最も数多く訪問した都市となりました。
スワンナプーム空港、ドンムアン空港と 2つの主要空港を持つバンコクは、タイを訪れるほとんどの観光客や駐在員が最初に訪れる都市です。
バンコクは5年連続で、マスターカードの都市インデックスの中で、訪れる人にとって最も国際的な都市に選ばれています。
バンコクの住宅用不動産市場は非常に多様で、街中にある数多くの物件から選ぶことができます。
スクンヴィット(Sukhumvit)エリアは駐在員に好まれる住宅地です。 BTS鉄道のアソーク(Asoke)駅からエカマイ(Ekamai)駅路線周辺が、主にスクンヴィットエリアと呼ばれており、多くのコンドミニアムが建設されています。BTSを利用することで、バンコクの主要部への簡単にアクセスすることができます。 スクンヴィットエリアの中でも、トンロー(ThongLor)地区とプロンポン(PhromPhong)駅周辺は最も不動産価格が高いエリアとなっています。現在新築で販売されているコンドミニアムの価格は5,000,000バーツ(約2000万円)程度からとなっています。
街の南側にあるシーロム(Silom)や サトーン(Sathorn)地区は、バンコク屈指のオフィス街として栄えており、タイ人の憩いの場ルンピニー公園があります。日本人の観光客におなじみのパッポン通りや、タニヤ通りもこのエリアにあります。
大使館、オフィスビル、高級マンションがあり、BTSおよびMRT(バンコク地下鉄)のおかげで、バンコク市内の各エリアに容易にアクセスできます。このような施設や鉄道のおかげで、シーロムや サトーン地区はは裕福な駐在員、特に欧米系の駐在員を中心に人気の居住エリアとなっています。
スクンヴィットとシーロム・サトーンとの間に位置するラチャダムリ(Ratchathewi) は、サイアムパラゴン・MBKなどのショッピングモールや、超高層オフィスビルなどがあるバンコクの中心部です。 2つのBTS鉄道路線がエアポート路線と接続するのもここで、ラチャダムリはすべての交通機関、アトラクション、ショップに近接しています。アメリカ大使館や日本大使館もこのエリアに立地しており、スクンヴィットやシーロム・サトーンに比べると、販売・賃貸価格ともに高い傾向があります。また、王室に帰属する土地が多く、コンドミニアムもリースホールド(借地権付き)で販売されているものが多いことも特徴です。
観光客に人気のパタヤ
パタヤはタイで一番有名なビーチリゾートではないでしょうか。ビーチとともに、パタヤビーチロードやウォーキングストリートといった夜のにぎやかな観光エリアが目を引きますが、パタヤには閑静な住宅街もあります。
パタヤの中心地に住むと、アクティビティ施設、各種店舗、主要道路へ容易にアクセスできます。しかし、パタヤビーチロードやウォーキングストリートに近いため、観光客が多く、住むには少々騒がしい場所かもしれません。
日系、欧米系の駐在員の方は、比較的観光客が少なく静か、またパタヤ中心部に比較し主要道路へのアクセスが良い、ノースパタヤ(ナクルア)というエリアに住んでいる方が多いです。
また、タイ人ローカル観光客に人気のパタヤ中心部の南側に位置する パトゥムナック(Pratumnak)やジョムティエン(Jomtien)といったエリアもあります。
この南部地区は、大仏像とジョムティエンビーチに近く、パタヤのメインビーチよりも、閑静で賃料も比較的安価なものが多くなっています。
賃貸物件は月額10,000バーツぐらいから、販売価格は3,000,000バーツから5,000,000 バーツ程度の物件が中心となっています。
パタヤへの移住の魅力はこちらの記事にまとめています。
最も多くの観光客が訪れるプーケット島
プーケット島は、観光客数が最も多いタイの島です。島内にはいくつものビーチが存在し、それぞれのビーチには独自の雰囲気があり、数多くの物件があります。
プーケット島では、ニーズ、雰囲気、予算次第で、様々な物件が選ぶことができます。パトンビーチ(Patong)は、プーケット島で一番の繁華街となっており、多くの観光客が集まる場所です。
この地区は、ビーチ、各種店舗、ウォーターアクティビティなど、アクティブに楽しむためには最高の立地になります。
徒歩圏内ですべてがそろうため、車やスクーターを持っていなくても生活することができます。
もう少し安全で静かに暮らすには、島の南にあるカタビーチ(Kata)や、カロンビーチ( Karon)といったエリアがお勧めで、比較的静かな、白い砂浜のビーチがあるリゾートコミュニティを形成しています。
バンタオビーチは裕福な人々にとって魅力的な地区で、近くにはレストラン、ホテル、高級ビーチクラブがあります。最後に、カマラ(Kamala)にはミリオネアズマイルがあり。
その名前が示すように、海を見下ろす崖の上に多くの豪華なヴィラが点在しています。
サムイ島の高級ヴィラと5つ星ホテル
自然と現代的な特徴の両方を兼ね備えたサムイ島は、豪華なヴィラと5つ星ホテルがある、絵葉書に良くあるような美しい島です。
サムイ島はかつて若者たちがバックパッカーとして集まる場所でしたが、今では急速に東南アジアで注目のビーチリゾートになりつつあります。
チャウェンビーチ(Chaweng) とランマイビーチ(Lamai)は大きくて活気のあるビーチで、レストラン、バー、市場などがあります。
家族と一緒に、飽きることなく暮らすために必要なすべての施設があります。とても有名な地区なので、コンドミニアムやヴィラの選択肢が最も豊富です。
サムイ島のヴィラは、多くの場合、豪華で個性的で、プライベートプールがあります。ボンパット(Bophut)地区には、ベッドルームが4〜5室もある物件があり、伝統的な「フィッシャーマンズビレッジ」近くで、駐在員にとって最適な地区です。
ビーチには落ち着きがあり、チャウェンビーチ(Chaweng)より静かな暮らしを送ることができます。
山岳の地形のおかげで、海と近隣の島々の景色を眺めながら、高台に住むことを可能にします。ただし、そのような物件の価格は18,000,000 バーツ(約7000万円)を超える可能性があるため、かなりの予算の準備が必要です。
王国ビーチリゾート ホアヒン
首都バンコクからわずか2時間に位置し、歴史的にタイの王族に高く評価されています。この街は、ブラックマウンテンやバンヤンを含むゴルフコースでも有名です。
紹介したすべての地区の中で、ホアヒンは観光客に最も知られていない場所かもしれません。人ごみから離れた静かな生活に最適なエリアといえるかもしれません。
中心部には、ビーチ周辺にはコンドミニアムがあり、 シカダ(Cicada)とタマリンド(Tamarind)にはナイトマーケットがあります。
ほかの方と違う別荘をお探しでしたら、ホアヒンの別荘をお勧めしますが、ブラックマウンテン、パームヒルズ、バニヤンなどのゴルフコースの近くに建てられているコンドミニアムは、3,000,000バーツ (1000万円)くらいからの価格となっています。
戸建てヴィラの価格はプーケットやサムイよりも安く購入できますが、立地上、市内中心部に行くには車が必要です。
最後に
いかがでしたでしょうか。東京のような大都市で何の不便もなく暮らしたいという方には、やはりバンコクがお勧めです。ビーチリゾートとして、パタヤ、プーケット島、サムイ島、フアヒンとご紹介しましたが、パタヤやフアヒンは車で2時間ほどでバンコクに行くこともできる点、プーケット島、サムイ島になると、バンコクに行くには飛行機となるのが大きく異なる点かもしれません。
またパタヤ、プーケット島はエリアにもよりますが、サムイ島やフアヒンに比べると、観光客が多くにぎやかな印象があります。
ぜひ、色々なところに訪れて、あなたにぴったりの場所を探して頂けたらと思います。