タイに移住して後悔した実体験をご紹介 何がいけなかった?
憧れのタイ移住生活も、中には理想と現実のギャップに耐えられず後悔してしまう人もいます。
せっかく高い費用や時間、労力をかけて移住を実現させたのに後悔してしまうのはもったいないですよね。一度移住した後、日本に戻り仕事や住居を探すのも一苦労です。
今回は「タイに住んで後悔した」という方々の実体験を基に、後悔しない為に大切な事前準備についてお話しします。
タイに移住を考えている方は是非、ご確認いただき、後悔しないタイへの移住を進めて頂ければと考えております。
「タイ語・英語不問」の職種でタイの現地採用として移住して後悔した
まずは海外就職を実現させ、タイで現地採用として働いて後悔したAさんのお話です。
タイで就職したいが日本語以外は話せないAさんは、求人サイトで見つけた「語学不問」の仕事に応募し、見事合格。憧れのタイ移住生活をスタートさせました。
仕事内容は日本人の顧客を相手に自社製品を売り込む営業職でした。
顧客とのコミュニケーションは全て日本語で行えるので、実質語学不問で仕事ができる環境でしたが、問題だったのは社内のコミュニケーションだったのだとか。
社内にはAさんの他に日本人の現地採用が数名いたのですが、Aさん以外は皆タイ語や英語でタイ人スタッフと会話が出来ていて円滑に業務を進められるのですが、Aさんはちょっとした仕事をひとつ頼むだけでも通訳スタッフを介したり、他の日本人にお願いしなければならず、思うようなスピード感で上手く仕事を回せませんでした。
中学時代に学んだ英語や、少しずつ勉強しているタイ語を使って会話しようとしてもうまく伝わらない為、恥ずかしくなって話す事も怖くなってしまったそうです。
結局タイ人スタッフとのコミュニケーションが上手く取れず社内でも孤立しているように感じてしまい、辛くなって辞めてしまったそうです。
お仕事が語学不問とはいえ、タイにいくら日本人が多く住んでいるとはいえ、海外での生活には間違いありません。よりタイ・海外での生活を充実したものにするためには、最低限の語学は必要となります。タイ現地にきてから学ぶこともできますし、タイにいらしてから覚える方が早いかもしれません。ただ、タイ語や英語を学ぶ意欲や時間は、想定にいれた上で移住計画を立てて頂ければと思います。
外国語を勉強するときのワンポイントアドバイス
タイ語をはじめとして外国語の勉強を始める際は、「パーフェクト」を目指すのはやめましょう!
これが上達への一番のコツです。
われわれ日本人はしょせん外国人です。小さなときからタイ語や英語の環境で育ったわけではなく、大人になってから外国語として勉強をしている程度です。
タイで生まれたタイ人のように流暢なタイ語がしゃべれる自分の姿を想像するのをやめましょう!
とりあえずやりたい事が伝えられて、わからないことが聞けたら、それで十分!と思うと、覚えなければいけない言葉や表現も減り、ぐっと楽になります。
テレビ番組に影響され低コストで生活できるタイへ移住し、理想とのギャップに後悔した
次は低コストで良い暮らしが出来るタイに魅せられて移住をしたBさんのお話しです。
Bさんは日本のテレビ番組で紹介されていたタイ現地採用の暮らしに衝撃を受け、移住を決意。
日本で働いていた頃に比べると収入は減るものの、物価の安いタイではプール・ジム・サウナがついたコンドミニアムで生活し、日本の仕事をリモートで細々とこなしながら悠々自適な暮らしを満喫できると期待していました。
しかし実際に住んでみるとバンコクは意外と物価が高く、毎月の生活費を切り詰めながら生活を送る日々。のんびりと暮らす為に制限した日本の仕事も生活の為に増やし、バンコクに住んでいても日本とは変わらず仕事に追われる日々に逆戻り。
憧れていたプールやジムも最初の方は喜んで使っていたものの、日が経つにつれてその存在すら忘れてしまう始末。
これなら日本で生活するのと変わらないのでは?むしろビザの事や言葉の壁などを考えると日本の方が快適なのでは?とバンコクでの生活に疑問を抱くようになり、わずか2年足らずで帰国してしまいました。
タイでの物価が日本の1/3というのはある意味本当です。ただ、日本人がタイ・バンコクで生活すると意外と生活費が高かったと感じることも、また真実としてあります。タイのアパートメントに住み、毎日、タイ料理を食べて生活するのであれば、本当に日本の1/3の物価で暮らすことができます。もしかすると、それよりも安い費用で暮らすこともできるかもしれません。
ただ、日本食を食べたい、毎日飲みで歩きたい!となると、日本と同等もしくはそれ以上のコストがかかってしまうことも。
ご自身が描く、タイでの生活にあった生活コストを調べることが非常に重要といえるかもしれません。
以下の記事にタイでの生活コストについてものせてありますので、ぜひご自身が期待するタイでの生活にかかるコストについて、調べてみてください。
生活費を考えるときのワンポイントアドバイス
無理のある節約生活は続きませせん!
移住は旅行と違い長く続くものです。タイにきたから、1食50バーツ(約160円)で済んだ!と最初のころは節約すら楽しいものです。
ただ、食費にこれしかかけられない。恋しい日本食が食べることができない…というのは、長い移住生活を続けていくのに大きなストレスになります。
タイで生活を考える際には、物価が1/3という言葉に流されずに、週に1回は日本食、週に1回はゴルフなど。ご自身が息抜きするための、楽しむコストも含めて計算するようにしてください。
後悔しないタイ移住の為に大切な「事前準備」
以上2名の後悔談の他にも様々な方がタイへ来ては帰っていきます。
日本での仕事を辞め、コツコツ貯めてきた貯金を使って移住したのに、わずかか数年で帰ってしまうのももったいないし、それでタイが嫌いになってしまうのももったいないです。
ではどのような「事前準備」を行えば、このような後悔をせずに済んだのでしょうか。
事前の情報収集が一番大切!
今回ご紹介した2名に関しては、圧倒的に情報収集不足と言えるでしょう。
「物価が安いから」「たくさんの日本人が住んでいるから」とポジティブな情報だけを収集してしまうと、思い描いていた理想と現実とのギャップに耐えられなくなってしまうでしょう。
情報収集の際はネガティブの情報ばかり見ろとまでは言いませんが、ポジティブな情報のみを鵜呑みにするのではなく、失敗したり自分には合わなかったりする可能性も視野に入れておく必要があります。
機会があるなら実際に現地に住んでいる方や、住んだ経験のある方のリアルな話を聞いてみる事をおすすめします。
移住前のプチ移住 タイへの長期滞在がおすすめ!
事前に色々な情報を集めた後、時間や金銭的な余裕があるのであれば、観光ビザの延長が可能な2か月程度を目安に滞在してみる事をおすすめします。
サービスアパートやAirB&Bを利用したコンドミニアムでの滞在なら1か月の短期契約も可能なので、ホテルではなくそのような場所に滞在すると良いでしょう。
旅行で何度も訪れているから大丈夫と思う方もいるかもしれませんが、実際に移住者が住んでいる物件やエリアに滞在する事で、旅行時のホテル滞在や、観光地巡りとは違う側面が見えてきます。
実際にタイで生活体験をしてみる事で、自分に合うか否かも見極める良い判断材料になるでしょう。
仕事の兼ね合いもあるので長期滞在は難しいという方は、数日間の旅行でもコンドミニアムに滞在してみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回はタイに住んで後悔してしまった方々の話を基に、移住前におこなうべき「事前準備」についてお話をしました。
今回ご紹介した2名は既に日本に帰国してしまった方々ですが、このような後悔を糧にタイでパワーアップして充実した毎日を送っている方も多くいらっしゃいますので、実際に体験した結果が後悔だったり、驚きだったりしても悪い事ばかりではないと思います。
しかし、移住前にこの驚きや後悔をしておけば、日本にいるうちに対策を練ったり、準備したりすることが出来ます。最悪、タイ移住は自分に合っていない気がするなという判断も可能です。
まずは「情報収集」、そして可能であれば「移住前の長期滞在」この2点を頭に入れて、移住計画を有意義なものにして頂ければと思います。
タイ移住前に済ませたい事前準備はこちらの記事もご参照ください。