7月1日現在におけるタイ国内の新型コロナウイルス関連ニュース
世界のコロナウイルスに関する状況は日々変化しており、各国でも収束を迎えている国とそうでない国が様々です。
タイ国内では少しずつ日常生活が戻ってきていますが、6月29日の政府の発表により、非常事態宣言は更に1か月延長となりました。
今回はタイ国内におけるコロナウイルスの現状と、緩和策の第5フェーズの内容を中心にお話しします。
7/1現在のコロナウィルス感染者数
タイ保健省の報告によると、7/1現在の感染者数は以下の通りです。
- 5月29日発表 7月1日発表
- 新規感染者数 11名 2名
- 感染者数合計 3076名 3171名
- 新規治癒者数 0名 3名
- 治癒者数合計 2945名(治癒率95.7%) 3056名(治癒率96.4%)
- 新規死亡者数 0名 0名
- 死亡者数合計 57名(死亡率1.8%) 58名(死亡率1.8%)
毎日数名の新規感染者が出ていますが、全て海外から入国して隔離中の方となっていて、今回のこの2名もカタールからの帰国者とのことです。
国内での感染者は36日間出ておらず、タイはコロナウイルスの抑え込みに成功している国の一つと言えるでしょう。
約1か月前のデータと比べても感染者数よりも治癒者数の方が上回っており、感染者がゼロになる日も近いのではないかと言われています。
規制緩和は第5フェーズへ突入。その内容は?
タイの規制緩和は2週間おきに様子を見ながら進められてきました。
6月半ばの第4フェーズで、夜間外出禁止令の解除や飲食店での飲酒が解禁されたりと、嬉しい内容のものが多かったのですが、今回の第5フェーズの適応で、国内の規制はほぼ全部解除されたと言っても過言ではありません。
7月1日より適応される緩和内容は以下で詳しく説明していきます。
一定の条件を満たす外国人の入国規制が緩和
タイ国籍を持っていない外国人の入国規制が7月1日から緩和されることが決定しました。
但し一定の条件がある為、外国人に関わる点のみ以下に抜粋しました。
- タイ人の配偶者、両親または子息がいる
- 国内の居住証明書または国内に居住する許可を得ている
- 労働許可証を保持しているまたはその配偶者、子息
- タイ国内の学校に通う生徒とその保護者
- タイ国内で医療を受ける必要のある者及びその付き添い
入国後の14日間の隔離やアプリでの追跡、PCR検査の証明書が必須などの条件付きで、上記の方々の入国が許可されるとの事です。
主にロックダウン前に一時帰国していた駐在員やそのご家族、そしてタイに留学していた方などが入国できるようになるという事ですね。
今回の措置の発表前には旅行者も対象になるのではと憶測が飛び交っていましたが、一般旅行者及び旅客機はまだ規制対象となります。
カラオケ・パブ・バーの営業が再開
6月半ばの第4フェーズにて店内での飲酒が再開されていましたが、客と従業員の密着度が高いバーやパブなどはまだ規制対象でした。
しかし、7月1日よりこれらの業種も営業再開となり、店内でのライブ演奏も再開されるようです。
ただし、営業時間は24時までとし、テーブルごとの間隔は2mあけるなどの条件があり、従業員が客と同席してダンスや歌唱をするようなことは一切禁止となります。
デパートの営業時間は22時まで延長に
これまで21時までとなっていた営業可能時間が22時までに変更となります。
コンビニやスーパーは24時間営業可能。
学校の再開の許可
長らく自宅学習やオンライン授業により在宅を余儀なくされていた子供たちも遂に学校へ通えるようになります。
全ての学校に再開許可が出ていますが、もしかすると独自の判断でまだオンライン授業を続けているインターなどはあるかもしれません。
数か月間自宅学習をサポートしていたお母さんたちからも歓喜の声が聞こえてきそうです。
延期となっていたソンクラン休暇の1日を7月に振り替え決定
政府は第5フェーズの内容と共にコロナウイルスの影響で延期になっていてソンクラン休暇(4月13,14,15日)の振替日を1日ごとに振り替える事を発表しました。
そのうちの1日が7月27日に決定したので、7月25~28日が4連休となります。
飛び石連休になっている日に振り替えて連休を増やし、国内旅行を促進するのが狙いのようです。
タイ全土における非常事態宣言が更に1か月延長
第5フェーズの規制緩和では約1か月前の第3フェーズで規制されていたものはほぼ解除となっており、あとは海外からの旅行者の受け入れのタイミングがいつになるのかというところまできています。
しかしこれだけたくさんの緩和策がとられているものの非常事態宣言は7月末まで延長する事になりました。
非常事態宣言の延長は今回で3度目となります。
他国でも非常事態宣言の解除後に再び感染拡大となったケースが見受けられるため、解除に関しては慎重に進めるのが政府の考えのようです。
タイ国内のコロナウィルスの現状まとめ
今回はタイ国内のコロナウイルスの現状について、7月1日より適応される規制緩和内容を中心にお話ししました。
タイに住む人々にとっては日常生活が戻ってきたことで、感染に対する意識が薄まってきているようにも感じます。
しかし、非常事態宣言が解除されて本当の収束を迎えるまでは気を抜かずに過ごさなければならないと、今回の非常事態宣言延長を受けて改めて感じました。
早く自由に旅行できる日が来てほしいものですね。