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バンコクのコロナウィルスの現状(5/29現在)

世界中で猛威を振るうコロナウィルスはタイ・バンコクでも大きな影響を与えています。
3/26に発令された非常事態宣言は延長を重ねてついに6月末までとなる事が決定しました。
様々な事が規制の対象になっているバンコクですが、現在は少しずつ規制を解除していく動きにあります。
今回はバンコクのコロナウィルスの現状について、これまでの経緯と共にお話していきます。

5/30現在のコロナウィルス感染者数

タイ保健省の報告によると、5/29現在の感染者数は以下の通りです。

  • 新規感染者数 11名
  • 感染者数合計 3076名
  • 新規治癒者数 0名
  • 治癒者数合計 2945名(治癒率95.7%)
  • 新規死亡者数 0名
  • 死亡者数合計 57名(死亡率1.8%)

ここ数日感染者数1桁の日が続いていたのですが、前日に久しぶりの2桁となってしまいました。
感染者の内訳はすべて海外からの帰国者で、隔離施設で治療と観察を行っているようです。
タイの人口は約6000万人ですので、人口から考えると感染を抑えられている国の一つと言えるのではないかと思います。

タイの非常事態宣言で規制されていたものは何?

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  • 3/26に非常事態宣言が出されてから禁止または制限されていたのは主に以下の内容です。
  • 夜間外出禁止
  • スーパー・コンビニ・薬局以外の様々なお店の営業禁止
  • 酒の販売と集まっての飲み会禁止
  • 県をまたぐ不要不急の移動自粛要請
  • 国外からの入国制限
  • 他にも細かく色々ありましたが、私たちに影響しているのはこのあたりですね。
  • すでに2か月間もの間、様々な制限下に置かれていますが、5月の頭からは2週間おきに第1フェーズ、第2フェーズと緩和措置が取られており、6/1にはついに緩和措置の第3フェーズへ突入します。

規制解除は第3フェーズへ。その内容は?

バンコクだけではなくタイに住む全ての人が待ち望んでいた第3フェーズへ突入。今まで規制の対象になっていたものがかなり緩和されるようで、SNSなどでも喜びの声が多く聞こえてきます。
6/1に適応される緩和措置は大まかに以下のものがあります。

マッサージや映画館、スポーツ施設などが営業再開!

デパートや商業施設の営業再開後も依然規制対象だったマッサージ店や映画館は条件付きで営業再開の許可が出ました。

マッサージ店
2時間以内の施術のみ可能で、マスク着用義務。フェイシャルマッサージは不可。
熱や蒸気を使うものや風俗は不可です。
スパや美容クリニックも同様に、顔面以外の施術はOKになりました。

映画館・劇場
場内は200名以内に人数制限をした上で、営業再開可能。
マスク着用義務があり、ペアの場合は隣同士での着席が可能。(という事はペアじゃない場合は1つ飛ばしに着席する事になるのでしょうか。席のレイアウト等の詳細は不明です。)

スポーツ施設
サッカー、バレーボール、バスケットボールなどは10人を超えなければ運動場で競技ができます。
また、プールや池でのジェットスキーやボートなどは可ですが、海は不可。
フィットネスジムは時間制限付きで全面的にオープン可。

その他日常生活
デパートや商業施設の営業時間を20時→21時へ変更。
美容院は今までカットとシャンプーのみで滞在時間は1時間以内に制限されていましたが、2時間以内の滞在でカラーも可能になります。

カラオケやバーの営業、お店での飲酒はまだ禁止
今回の緩和措置で、待ち望んでいた内容の緩和が進んだような感じですが、カラオケやバーなど夜のお仕事に関するお店や、飲食店での飲酒はまだ禁止です(酒類の購入は可能)。
恐らく非常事態宣言の解除まで規制されるのではないかと思います。
夜のバンコクに活気が戻るのはまだ少し先のようですね。

夜間外出規制も時間帯を変更して継続中

夜間外出規制も時間帯を変更して継続しています。
これまで22時-4時→23時-4時と緩和されてきましたが、今回の緩和で23時-3時と1時間短縮となりました。
当然23時→0時に変更だろうと多くの方が思っていたのですが、まさかの終わる時間の短縮でした。

 

感染拡大を防ぐためにおこなっていること

規制緩和が進んでいますが、新たな感染者を作らない為に様々な対策措置をおこなっています。
現在のバンコク市内ではあらゆる場所での検温が一般的になってきました。
コンビニや飲食店での検温は当然ですが、オフィスビルや自分の住むマンションでも検温を行っていて、感染拡大を防ぐための対策を徹底しています。
各所でどのような対策を取っているのか、詳しくご紹介していきます。

BTSやMRTなどの公共交通機関

BTSやMRTなどの公共交通機関では引き続きソーシャルディスタンスを確保するために1つ飛ばしの着席や、混雑時のホーム内入場規制などを行っています。
しかしその制限のおかげで、ラッシュ時は立っている乗客のソーシャルディスタンスが保たれないなどの弊害が出てきているのが現状。
混雑緩和の為に、そろそろ普段通りに着席できるようにしてほしいなと個人的には思います。
また、改札を通る際には体温測定が徹底されていて、マスクの着用を義務付けられています。

飲食店

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飲食店はソーシャルディスタンスを保ちながら営業する事が可能です。
一般的な食堂では1テーブルに1名のみや、テーブル同士の間隔を広く取って対応しています。着席できない席にはバツ印が付けられている事が多いです。

デパートなどの商業施設

5月半ばに営業再開を認められたデパートや商業施設では携帯のQRコードを使用しての入退場管理が徹底されています。
入場時にQRコードを使用してチェックイン、退場時にチェックアウトを行う事で仮に感染者が出た場合の追跡をしやすくしています。
施設内の各商店に入る場合も同様にチェックイン/アウトが求められるので、ふらふらとウィンドウショッピングを行うだけでも常にスマホ片手に行動しなければなりません。

 

活気が戻りつつあるバンコクも経済の回復はまだまだ先?

休日に街を歩くと、ロックダウンの真っ只中だった頃に比べ人も増え活気を取り戻しつつあるように思います。
しかし国内の失業者は700万人を超え、実は生活困窮者の自殺が増えているという悲しいニュースも耳にします。

タンブンの精神からなる助け合い

バンコク市内のローカルエリアでは「助け合いボックス」なるものが突如出現。
中にはインスタント麺や缶詰など周辺の方が自由に食べ物などを入れる事が出来るようになっていて、仕事を失い生活に困っている方々の助けとなっています。
他にもホームレスや生活に困っている方にお金や食料を配る人が現れたり、医療従事者はタダで乗せますという張り紙をしたタクシーがいたりと、仏教の「タンブン」の精神からなる助け合いの輪がバンコクだけでなくタイ中に広がっています。

旅行者の受け入れはまだまだ先という現実

国外からの旅行者の受け入れは早くても7月1日以降のようです。観光産業が盛んなタイでは経済の回復はまだ先の話となり、先行き不透明な状況は変わりません。
タイの旅行協会は早めの外国人観光客受け入れに関する要請を政府へ打診する方向で動いている様で、それだけ切迫した状況なのでしょうね。

バンコクのコロナウィルスの現状まとめ

非常事態宣言の発令から現在までの経緯と現状をまとめてご説明しました。
職を失ってから焼き鳥屋台やドリアン売りを始めて大儲けしている人がいるなんて話も聞きます。
暗い状況の中でも前向きに、そして柔軟に自分の出来る事を頑張ろうとしているタイの方々には本当にハッとさせられる部分が多いです。
私自身も、もうしばらくの辛抱と思いできる限り不要不急の外出は避け、自分のできる対策を引き続き行っていければと思っています。