バンコクでの移動を楽にするために覚えておきたい、公共交通機関の種類
広いバンコクでの移動には公共交通機関の利用はマストです。バンコクはタイ国内の他の都市と比べても最も交通機関が発達しており、中心エリアであればそれらを活用すれば色々な場所へ行くことが出来ます。
フル活用できればもっと気軽に様々な場所へ行くことが出来るのですが、外国人や旅行者があまり活用しない公共交通機関があるのも事実。
今回はバンコクで活用できる公共交通機関の種類を徹底解説します!
タイ・バンコクで利用できる電車
やはり日本人が一番使いやすいのが電車です。駅に電車のマップなどがあるため、行き先を確かめやすいのもポイントですね。
バンコクで利用できる電車は以下の4種類。
- BTS(スカイトレイン)
- MRT(地下鉄)
- エアポートレールリンク
- 鉄道
それぞれの特徴を詳しくご紹介していきます。
BTS(スカイトレイン)
BTS(スカイトレイン)はバンコクの中心地を走る電車で、北はドンムアン空港の近くまで、東は隣のサムットプラカーン県、西はチャオプラヤー川の向こうまで続いています。
日本人が多く住むスクンビットエリアを通っている電車ですので、在バンコク日本人が最も利用する交通機関とも言えるでしょう。タイ人も良く利用する交通機関で、朝夕の通勤時間帯になると、東京の山手線並みの混み具合となるときもあります。
切符売り場がコインしか使えない販売機や、多くの人が並んでいることもあるため、何度か利用される場合にはラビットカードというプリペイド式のカードを買っておくと、より快適に利用することができます。
観光でいらした際では、パッポン通り、タニヤ通り、サイアムスクウェア、スクンビットのホテルや、エンポリアムといったショッピングセンターに移動するときに利用すると、タクシーに比べ、スピーディーに移動することができます。
BTSは今なお延伸と新路線の建設が続いており、近い将来ドンムアン空港直結になることが決まっていて、今後益々便利な交通機関となる予定です。
MRT(地下鉄)
MRT(地下鉄)はバンコクの中心部分を環状に運行しているブルーラインと、隣のノンタブリー県まで繋がるパープルラインで構成されています。
BTSの走っていない場所をカバーするようなコースで走っているので、BTSとMRTを駆使すればある程度の所は訪れることが出来るでしょう。
2019年の夏にはバンコクの3大寺院であるワットプラケオ・ワットポー・ワットアルンや、旧市街の人気エリアであるチャイナタウン(ヤワラート)の近くにも駅ができたため、今までタクシーで行くしかなかった観光地へのアクセスもしやすくなりました。
こちらも切符売り場がものすごく混んでいる時があるため、Mカードというカードをもっていると、より便利に利用することができます。上記BTSとは別のカードとなりますので、電車系で2枚のプリペイドカードが必要になります。
エアポートレールリンク
エアポートレールリンクはスワンナプーム空港からBTSのパヤタイ駅を繋ぐ電車です。
走行エリアは外国人があまり用事のないようなローカルエリアですが、BTSとMRTに乗り換えが出来る駅がある為、通勤で利用する方も多いです。
バンコクは朝晩のラッシュ時の渋滞が酷いため、そのような時間帯に空港へ向かうまたは空港から市街地へ向かう場合は、エアポートレールリンクを活用する事で料金・時間のどちらの面においてもコストが抑えられます。
空港からスクンビットエリアへのアクセスは、マッカサン駅で下車しタクシーで移動、もしくはパヤタイ駅でBTSに乗り換え、目的地の近くのBTSの駅までとなります。
鉄道
鉄道はバンコクと郊外を結ぶ路線が主なので、普段使いというよりは長距離移動の際に活躍する交通機関です。
バンコクのファランポーンという中華街エリア近くの駅が始発駅となり、世界遺産のアユタヤ遺跡や北部の都市チェンマイへも安い運賃で行くことができるため、バックパッカーの移動手段としても人気です。ファランポーン駅には、MRTで移動することが可能です。
そして電車の造りがレトロで趣深く、長距離列車には寝台車や食堂車もあるため、鉄道旅が好きな方にも人気があります。
タイバンコクで利用できるバス
続いてはバスについてのご紹介です。
バスは路線が多く、行先も全てタイ語表記なので少しハードルが高いのですが、乗りこなすとかなり便利な交通機関です。
バンコクで活用できるバスの類は主に以下の4つです。
- 路線バス
- 長距離バス
- ロットゥー
- ソンテウ
それでは詳しくご紹介していきます。
路線バス
バンコクを走る路線バスの種類は大きく分けると3種類あり、種類によって運賃が異なります。
- 赤バス:車体が赤いバス。エアコンなしで運賃は一律8バーツ
- 赤以外のバス:車体が赤以外のバス。エアコンなしで運賃は一律10バーツ
- エアコンバス:車体が赤以外で、エアコン付きのバス。窓を閉め切っているのが特徴で運賃は距離に応じて変動。
番号が多く、全ての番号の行き先を把握している人はタイ人でもいないでしょう。
最近都心の方では行き先に何番のバスが停車するのかという英語表記のリストが設置されたバス停が増えてきているので、外国人でも乗りやすくなりました。
長距離バス
路線バスとは違い、事前にチケットを購入して長距離移動をする際に活用するバスです。
運賃100バーツくらいから様々な場所に行くことが出来、エアコン付き、行先によってはお水や軽食が付いている場合もあり快適です。
外国人では、パタヤやシラチャなど、バンコクから2~3時間以内で訪れる事が出来る場所への移動に活用するケースが多いです。
BTSエカマイ駅の南側に大きなバスターミナルがあり、事前にチケットを購入し乗車します。車内でスリにあったという話も聞きますので、貴重品にはお気をつけてご乗車ください。
ロットゥー
ロットゥーはミニバスとも呼ばれているもので、10名前後の乗り合いのバンです。
長距離バスと同じように、バンコクから郊外へまたは郊外からバンコクへ移動する際に使われていますが、車体に書かれた行き先を見て途中乗車ができるのが長距離バスとの違いです。
ロットゥーは途中乗車だけでなく、エカマイ東バスターミナルやヴィクトリーモニュメントのバスターミナル、モーチット北ミニバスステーションなど、バンコクの各バスターミナルからも乗車可能です。
ソンテウ
ソンテウはピックアップトラックの荷台を座席に作り替えた乗り合いの車です。
バスがあまり走っていない路地を中心に走っていて、バンコク内では基本は同じ道をぐるぐる走っています。
停留所が無い為、運行路線内であれば降りたい場所で降りられますし、見かけたらどこでも乗ることができるのが特徴です。
バンコクよりは、パタヤ市内の移動でよく使われる乗り物になるかと思います。パタヤではビーチ前のビーチロードから、セカンドロードをぐるぐると回っています。
Grab・タクシーなどそのほかの交通機関
公共交通機関かと言われるとグレーですが、タクシーなどの車関係の交通機関もまとめておきます。
- タクシー・Grab
- バイクタクシー
- トゥクトゥク
バンコクでの車関係の交通機関は主にこれらの3つです。以下で詳細をまとめますね。
タクシー・Grab
バンコクのタクシーは初乗り35バーツ~と日本に比べて大変安いです。
しかし、渋滞の時間帯や長距離走行の場合は乗車拒否をされるケースがあったり、観光地ではメーターを付けないぼったくりタクシーがあるなど、トラブルに遭遇する確率も高め。
最近では配車サービスのGrabが浸透していますので、少し割高ですが安心して利用するならGrabがおすすめです。Grabのメリットは、行先を口頭で説明する必要がないため、タイ語や英語に自信がない方も使いやすいこともあげられます。
ただ、Grabを呼ぶ場所はなるべく、わかりやすい場所から呼ぶことが意外とポイントだったりします。運転手はGPS付きの地図を見ながら、客を拾いに運転しているはずなのに、地図を読めないのか?なかなかたどり着ない運転手もいます。タイ語で説明ができないので、Grabで呼んでいるのに、「どこにいる??」なんて電話がかかってきてしまうことも。そんな時はあきらめて、一度キャンセル、新しい運転手を呼びましょう。
バイクタクシー
渋滞知らずのタクシーなら、バイクタクシーです。バンコクで利用する場合は、写真のオレンジのベストが目印。
渋滞時もスイスイとスキマを通って進んでくれるため、急いでいる時やタクシーに乗る程の距離ではないが歩くのは少し大変な距離の時に重宝します。タイ人は上手にのりこなします。スカートをはいている女性は横向きで、携帯さわりながら乗っていたりしますので、すごいなーと思います。
しかし基本的にヘルメットなしで、道によってはものすごいスピードで走るので、危険度は高いです。事故に合う確率が他の交通機関に比べて圧倒的に高いので、駐在員の方々は本社から禁止されているケースもあります。
観光でいらっしゃる方は、よほど急ぎで移動する必要がない限りは、利用する必要のない交通手段かと思います。
トゥクトゥク
これぞタイ!といった乗り物ですが、最近では中心地におけるトゥクトゥクの数はかなり減ったように思います。
価格を交渉する必要がある上にタクシーより割高な点や、エアコンが無いので渋滞に巻き込まれると暑い点など、日常遣いで乗るにはあまり利便性を感じない乗り物です。
しかし、旅行者のアテンド等で活用すると喜ばれる乗り物のひとつです。
まとめ
今回はバンコクで移動するのに便利な公共交通機関を徹底的にご紹介しました。
不便な場所に住んでいない限り、普段の生活やちょっとした移動の際は恐らくBTSやMRTのみで事足りるのではないかと思いますので、今回ご紹介した交通機関を全部活用できないと不便という訳では決してありません。
しかしもっと色々な公共交通機関を活用できれば、行きたい場所へもっと楽に行けるようになるかもしれません。
はじめはハードルが高く感じるバスなども、一度チャレンジしてしまえば何の問題もなく利用できるようになると思うので、公共交通機関を駆使することで、より濃度の高いバンコクライフを満喫できるようになるのではないかと思います。