タイ政府が国内旅行向け224億バーツの補助金を承認
タイ観光省のニュースにてタイ国内旅行を対象とした補助金が発表されたとのニュースがありました。
補助金の概要
2020年6月17日、タイ政府は観光省及び財務省から提案された、コロナウィルス感染拡大による観光業への影響を緩和するための、国内旅行刺激策として224億バーツの予算が承認されました。
この刺激策により200万件の国内旅行が2020年7月から10月の間に創出されることが期待され、その結果、ホテル、航空会社、旅行会社、レストランといった観光関連産業に収入が生みだされることが期待されています。
補助金の種類
この刺激策には、「ラオパイティアオガン」(私たちは一緒に遊びに行く)、「ティアオパンスック」(楽しい旅行を)、「ガムランジャイ」(頑張ろう!)という3つのパッケージが用意されています。
「ラオパイティアオガン」パッケージ
「ラオパイティアオガン」パッケージには、180億バーツの補助金がホテル、レストランに支給され、約24,700件のホテルまた約36,755件のレストランに提供されことになります。
500万泊分の補助金が宿泊業者に提供されます。宿泊料のうち60%が旅行者の自己負担、残りの40%が補助金でカバーされます。ただし、補助金は3000バーツ/泊(最大5泊まで)と上限が設定されています。
食事やアトラクションに充てられる補助金は、600バーツ/泊(最大5泊まで)とされており、こちらも旅行者が実費の60%を負担し、残り40%が補助金でカバーされます。
「ティアオパンスック」パッケージ
「ティアオパンスック」パッケージは20億バーツの予算がとられており、国内旅行の飛行機代を補助する目的に使われます。飛行機代のうち40%が補助金でカバーされますが、1人あたりの1000バーツが支給される補助金の上限とされています。
「ガムランジャイ」パッケージ
最後の24億バーツは「ガムランジャイ」パッケージとして、120万人の医療ボランティアや病院職員に対して1泊2日の旅行に対して2000バーツの補助金を支給するものです。
まとめ
観光業が1つのメイン産業であるタイらしい景気刺激策となっています。4月以降、外国人がタイに到着させない、コロナウィルス封じ込め対策をとっているため、観光業界は多大な影響を受けています。タイ人の国内旅行を目的とした補助金となりますが、早く外国人が旅行に来ることができる日が来ることが、観光業界にとっては最も心待ちにしていることでしょう。
(参考)Thailand Tourism Authority
Thailand approves domestic tourism package worth 22.4 billion Baht